船員採用成功事例(海上職・幹部候補)のご紹介

当社コンサルタントの海運企業様への過去採用支援事例をご紹介いたします。

【ご支援企業概要】

A社(業種:海洋土木企業 乗組船種:起重機船)
職種 機関部部員/施工管理(いずれも海上職)
吊り能力 1,000t以上
採用目標 新卒3人程度

 

【ご支援内容】

・欲しい人材を経営陣と議論しながら共に考える

A社の採用課題は、多くの海運・造船企業様が抱えるものと同じく、ベテラン船員の定年退職を見据えた若手人材の確保でした。
A社はこの問題に本気で取り組むことを決意され、部長指揮のもとで3年がかりの新卒採用プロジェクトがスタートしました。
とはいえ当時採用のノウハウも採用専任人材もA社内に存在せず、Nが外部人材としてご支援することになりました。

まず最初に行ったことは、今後3年間でどのような人材が企業に必要となるかを決めることでした。
議論にあたっては、社長や部長だけではなく、起重機船に乗り組む施工管理のトップや海技短大出身の機関士など、現場責任者の意見を幅広く聞くことになりました。

その結果、一つの挑戦すべき課題が浮かんできました。
起重機船という専門性の高い船に乗り組む関係で、協調性やストレス耐性だけでなく、土木に関する知識も求められることになったのです。
いうまでもなく、これらを全て新卒の段階で備えている学生は多くありません。

・欲しい人材がどこにいるかを調査

そこで、欲しい人材に求められる要素を優先順位付けし、二つの人材パターンを作りました。
さらに、それらの人材にどこに行けば会えるのかを調査しました。

例えば、専門知識はないが、乗船実習で船に乗り慣れている学生。このタイプの人材は海洋系大学の海洋工学科や、商船高専の航海科・機関科にいることが想定されたため、日本全国の学校(そして具体的な研究室)をリストアップしました。
もう一つは専門知識はあるが、船に乗り慣れていない学生。このタイプの人材は海洋土木学科だけでなく、土木工学科にいることが想定されたため、ある程度あたりをつけて対象学部・学科をリストアップしました。

・若手人材の育成計画や給与体系など、自社の強みの洗い出しと不安の解消

次に、学生に対して自社の魅力をアピールできる材料がなければなりません。
何を強みとするかを最終的に決めるのは社内の方にしかできませんが、例えば海上職の魅力としては高い給与や貯蓄水準(船上では生活費がかからない)、
起重機船の魅力としては大規模な工事に関われること、公共性・専門性の高いプロジェクトが多く、人材価値が高いことなどが挙げられると思います。さらには、慣れない海の上で長期勤務をするわけですから、じっくりと育成してくれる環境もアピールしなければなりません。
ちょっとした面白ネタとして、和洋中全部揃っている船内食堂の話も用意しました。
船内の人間からは普通になってしまっている話でも、実は外部の求職者には魅力に感じてもらえる可能性もあるのです。

また、新卒学生(未経験者もですが)は船上勤務の経験がないため、当然不安も大きい状態です。
休暇や陸上待機時の過ごし方はもちろん、急病時の陸上への搬送体制などまできちんと説明できるようにしました。

・大学研究室・商船高専との長期的な関係構築

これらの情報を揃えた上で、採用ホームページのURLや求人票、パンフレットを各学校に送付しました。
特に重点的に人材を呼び込みたい大学研究室へは直接訪問し、代理企業説明も実施しました。
このプロジェクトでは2年かけて継続的に教授と関係構築を行いました。
この長期的関係構築は重要で、続けることで学生を紹介してもらえるようになりました。
また社員の伝手(リファラル採用)も役立ちます。出身校の先生や学生を紹介してもらい、応募につながった例も非常に多いのです。

・具体的な成果

このような地道な努力の結果、訪問した学校から目標を上回る4名採用につながりました。
分野も土木工学、舶用機械工学、海洋資源とマッチ度が高く、うち2名は体育会でのチームスポーツ経験者という成果でした。
翌年も商船高専航海科から入社者が出るなど、学校との関係構築の成果が現れた形となり、前倒しして採用プロジェクトを完了することができました。

 

【長期的な取り組みの重要性】

近年海運採用は難易度がますます増しており、無計画な募集で人を集めることは困難です。逆に言えば、欲しい人材がいる場所へ向けて、計画的に練られた情報を自社主体で継続的に発信していくことが重要と言えます。当社が現在サービス領域としている中途採用で言えば、それを可能にするツールこそ採用ホームページであり、リファラル採用です。また、人材に求める要件を取捨選択し、入ってくれた人材に足りない部分はしっかりと育成する覚悟も必要になっていると言えます。

現在、若手人材の求職活動はますますインターネット中心になってきています。海の仕事をめざす若手人材のインターネット検索に引っかからない企業が応募を集めることはまず不可能と言えるでしょう。株式会社コギダスは、引き続き海運採用におけるインターネット活用を推進すべく、様々なサービスを展開していきます。